執筆:白米元気
Zhipu AIが7440億パラメータを持つ新しいオープンソースモデルGLM-5を発表しました。このモデルは従来のGLM-4.5と比較して大幅な性能向上を実現しており、AI技術の進展に寄与することが期待されています。今回の発表は、AI業界における新たなマイルストーンとなることでしょう。
GLM-5の特徴と性能:従来モデルとの比較
GLM-5は7440億のパラメータを持ち、同時に400億のパラメータがアクティブになる設計です。これは前モデルのGLM-4.5から約2倍の規模であり、技術革新がいかに進んでいるかを物語っています。また、トレーニングデータも23000億トークンから28500億トークンへと増加しており、多様な情報を学習する能力が格段に向上しています。Zhipu AIによると、Deepseek Sparse Attention(DSA)を使用することで、長いコンテキストでも性能を維持しつつ、展開コストを削減できるとのことです。この技術によって、GLM-5は複雑なシステムの構築や長期的な計画に対応できるよう設計されており、これによりAIモデルは単なるチャット機能から実用的な業務へと進化することが期待されています。特に、GLM-5はZhipu AIが公開したベンチマークで推論やコーディング、エージェントタスクにおいて最高得点を記録している点が注目されます。例えば、Vending Bench 2というテストでは、模擬自動販売機ビジネスを運営し、GLM-5は4432ドルの収益を上げました。こうした成功事例は、このモデルが実務でどれほど有用であるかを示すものです。
GLM-5の意義と将来展望:市場での影響
GLM-5のリリースは、中国のAI技術が米国モデルに追いつくための重要なステップとなります。スタンフォード大学の分析によれば、中国のAIモデルは通常、米国モデルよりも約7ヶ月遅れているとされていますが、GLM-5はそのギャップを半分に縮めました。このことは、中国市場における競争力向上につながるでしょう。また、このモデルはOpenClawという新しいフレームワークとも連携可能であり、多様なアプリケーションとの統合が期待されています。さらに、Zhipu AIはGLM-5が文書作成機能を内蔵しており、スポンサーシップ提案や財務報告書などの作成にも対応できると述べています。このような機能は、実際の業務での利用価値を高めるものと考えられます。そして、中国市場ではNvidia製品への輸出制限が影響している中で、他社製チップでも運用可能な点も大きな利点です。今後、このようなオープンソースモデルがどれだけ実用的な成果を上げられるかが注目されます。
まとめ:GLM-5が切り開く未来
GLM-5は7440億パラメータを持つ新たなオープンソースAIモデルであり、その性能や活用可能性から注目されています。これにより、中国のAI技術が米国市場で競争力を持つ可能性が高まっています。今後、この技術革新がどのように進化し、私たちの日常生活やビジネスに影響を与えるか、大変楽しみです。

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